複合機の基礎知識|オフィスに欠かせない”1台で何ができるのか”を徹底解説

オフィスの必需品である「複合機」。

コピー機・プリンター・スキャナー(スキャン)・FAXなど、複数の機能を1台にまとめた機器ですが、その仕組みや基本性能、選び方をしっかり理解している人は意外と多くありません。


「毎日使っているけれど、実はよくわかっていない」

「入れ替えを考えているが、何を基準に選べばいいのかわからない」


そんな企業のために、本記事では複合機の基礎知識を一から整理し、分かりやすく解説します。

これを読めば、複合機に対する理解が深まり、導入・見直しに役立てることができます。


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1.複合機とは?|オフィス機器の中心となる存在

複合機は”1台で4役以上”をこなす万能機器

一般的に、複合機は以下の機能を備えています。

 ・コピー

 ・プリンター

 ・スキャナー

 ・FAX

 ・ネットワーク連携

 ・クラウド連携(近年の主流機能)

つまり複合機とは、オフィスで必要なドキュメント処理をすべて担う中心機器といえます。


デジタル化が進むほど価値が高まる

在宅ワーク・ペーパーレス化・情報共有のスピードUPなど、働き方が変わる中で、複合機は「紙」と「デジタル」の橋渡し役です。

 ・紙をスキャンしてデジタル化

 ・PDF・画像データを共有

 ・クラウドに保存して業務効率化

単なるコピー機ではなく、”情報管理のハブ機器”として進化をつづけています。


2.複合機の種類|オフィスに合うモデルはどれ?

複合機には複数の種類があり、用途によって適したタイプが異なります。

A3複合機(オフィス標準)

最も導入されている一般的な複合機。

A3~はがきサイズまで幅広く対応し、印刷スピードも速いのが特徴。

 ・印刷枚数が多い

 ・多人数のオフィス

 ・事務作業が多い企業

などに向いています。

A4複合機(小規模オフィス向け)

コンパクトで、スペースの限られた事務所でも置きやすいのがメリット。

 ・小規模の会社

 ・印刷量が少なめ

 ・大規模なレイアウトができないオフィス

に適しています。

インクジェット複合機

家庭用に多いタイプ。

最近はビジネス向け高性能モデルも登場していますが、レーザー(トナー方式)と比較すると耐久性が劣ります。


複合機

3.複合機の基本機能と仕組み

複合機が「どのように動いているのか」を理解しておくと、トラブル時の対処にも役立ちます。

コピー機能

● 原稿を読み取り → 印刷

スキャナー部分で読み取り、プリンター部分でそのまま印刷します。

● 拡大・縮小・両面なども標準搭載

・50%縮小~200%拡大

・両面コピー

・集約印刷(1枚に複数ページ)

多機能ですが、操作は簡単です。


プリンター機能

● パソコンからの印刷

複合機はプリンターとしても機能します。

・ネットワーク印刷

・無線LAN印刷

・スマホ印刷

・クラウド印刷

機器によって、さまざまな印刷方法が選べます。


スキャナー機能

複合機のスキャン性能は年々進化しています。

● スキャンしたデータを

・PDF

・JPEG

・TIFF

・Word/Excel変換

など、多様な形式で保存可能。

● 保存先も選べる

・USB

・パソコン

・メール送信

・クラウド保存

特にクラウド連携(Google Drive、One Drive など)は業務効率化に役立ちます。


FAX機能

インターネットFAXの普及もあり、FAXの利用頻度は減少していますが、依然として必要な企業は多くあります。

 ・送信

 ・受信

 ・受信FAXのPDF化

 ・PC-FAX(パソコンから送る)

といった機能が備わっています。


4.複合機の性能で重要なポイント

複合機の”性能差”を決める主な要素を紹介します。

印刷スピード(PPM)

PPM(Pages Per Minute)=1分間に印刷できる枚数

 ・20枚/分:小規模オフィス

 ・25~30枚/分:一般事務所

 ・40枚以上:印刷が多い会社向け

実際には、わずかな差でも業務では大きなストレスになります。適切な機器を選定することが大切です。

ADF(自動原稿送り装置)

スキャンの効率を左右する重要機能。

 ● 1枚ずつ載せる手間がない

 ● 原稿をまとめて読み込める

 ● 両面原稿も自動で読み込み

スキャン頻度が高い企業ほど、ADFの性能が業務時間に直結します。

解像度(印刷のきれいさ)

一般的には

 ・600dpi × 600dpi

 ・1200dpi × 1200dpi(高画質モデル)

カラー資料や写真が多い企業は、高解像度モデルが適しています。

月間耐久枚数(どれだけ印刷に耐えられるか)

複合機には「耐久印刷枚数」があり、機種ごとに印刷量の限界が異なります。

 ・耐久枚数>利用枚数 →故障しにくい

 ・耐久枚数<利用枚数 →トラブル増、コスト増

印刷量に合った機種を選ぶことが重要です。


5.複合機の料金構造を理解する

複合機のコストは大きく分けて3種類です。

本体費用(リース or 購入)

最も一般的なのはリース契約(5~7年)。

初期費用が抑えられ、最新機種に入れ替えやすいメリットがあります。

カウンター料金(1枚あたりの印刷単価)

複合機のランニングコストの大半を占めます。

 ・モノクロ:0.8~3.0円

 ・カラー:8~15円

※機器・契約・販売店で大きく変わる

保守費用(メンテナンス・修理)

カウンター料金に含まれるケースが一般的で、

 ・ トナー代

 ・ 修理代

 ・ 故障対応

 ・ 消耗品交換

がすべて含まれます。


6.複合機のセキュリティ機能

近年は情報漏洩対策として、複合機のセキュリティが強化されています。

ICカード認証

社員証などのICカードをかざさないと印刷できない仕組み。

 ・ 印刷物の取り忘れ防止

 ・ 誰が印刷したか履歴が残る

企業の信頼性向上にもつながります。

データ消去機能

複合機の内部には印刷データは残りますが、自動で消去する仕組みを備えた機種が主流です。

セキュアプリント(パスワード印刷)

印刷命令を出しても、機器でパスワードを入力するまで出力されません。


7.複合機選びのポイント

複合機を選ぶ際は、以下の4つを押さえておきましょう。


 ✔ 印刷量に合ったモデルを選ぶ

 ✔ カウンター料金(印刷単価)を確認

 ✔ スキャン性能(ADF)は要チェック

 ✔ サポート対応のスピード


特に小規模オフィスでは「業務が止まらない」ことが最重要。

保守・対応力のある販売店を選ぶことが成功のポイントです。


まとめ|複合機の基礎知識を理解すれば”最適な1台”が選べる

複合機は、オフィスのあらゆる資料作成・管理に関わる中心機器です。


 ・ どの種類・機種を選ぶべきか

 ・ どのスペックが合っているか

 ・ ランニングコストは適正か


など、基本機能・性能・料金体系など、基礎知識を理解しておくことで、入れ替えや導入時に迷わず比較検討ができるようになります。



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